tomoyuki & yasuko Happy wedding ☆part1 [WEDDING REPORT]
私たちは普段
【 一生に一度の大切な一日 】のお手伝いをさせていただいています
でも友之さんと康子さんの結婚式は2回
もちろん、これには深い事情がありました
友之さんと康子さんから「何でも書いてもらって大丈夫です!」と言っていただいたので
その話も含めてご紹介させていただきます(^^)
私が二人とお話しをさせていただいた時、
いつものように お二人がどんな結婚式にしたいのか? 聞きました
その時に返ってきたのが
「祖父とバージンロードを歩きたい!」
という康子さんの返事
更に話を聞いてみると、
康子さんは双子の姉妹
二人が8歳の時にお父様は病気で亡くなられていました
その時から
「父親代わりをしちゃるけんな!!」
と、ずっと “ お父さん ” として面倒を見てくれていたというおじいちゃま
よく畑仕事に一緒に連れて行ってもらって、双子姉妹で畑の周りで遊んでいたと聞きました
そのおじいちゃまが今、在宅酸素の機械をつけて生活している、
もしかしたらもうこの夏を越せないかもしれない・・・
という話を聞かせてくれました
ただこの時、神奈川県に住んでいたお二人の希望日は6月
準備期間6か月弱の間に打ち合わせで岡山に帰って来られるのは1回+前日の2回のみ
「早い方がいいけど現実的に考えて難しいのか・・・もっと後にずらした方がいいのか・・・」
と二人は迷っていました
そんな二人に私は
「大丈夫!!何とでもなる!全力でお手伝いするから6月にしましょう!!」
と強く気持ちを伝えました
二人の大切な結婚式
本当は慎重に考えてほしいので、
ちょっと前の私ならきっとそんなに強制はしなかったと思います
「私の話で申し訳ないんだけど・・・」
この時私が二人に伝えたのは、
自分自身が数か月前に大好きなおばあちゃんが亡くなってしまった事
おじいちゃんが亡くなる時に「おじいちゃんの代わりに自分が花嫁姿を見る!」と
言ってくれていたのに見せてあげることが出来なかったと後悔してもしきれないくらい後悔した事
でもお金の問題でもなく、時間の問題でもなく、努力の問題でもなく
それはもうどうやっても叶わない事
でもまだ康子さんは間に合う!という事
きっと今しないと絶対に一生後悔する事になるから!
絶対に何があってもサポートするから!!
という思いを伝えた事を今でも覚えています
そして、友之さんと康子さんの結婚式は6か月後の6月1日に実現しました
お仕事をしながらも、手作りが上手な康子さん
最近は便利な世の中になり
「こんなのが作りたい!」
と携帯で画像を送ってもらい、私が市場で材料を購入→宅配便で送る→作る
を繰り返し
とってもかわいいリングピローや
ペッパーベリーの小さなリース型の席札
席次表もおしゃれに仕上がりました☆
結婚式前日、
「やっぱりおじいちゃんと歩くのは難しそうです。。残念だけど、この前も体調を崩してしまって・・・
また無理するといけないから・・・新郎新婦二人で入場します。来てくれるだけで十分です!」
と康子さんが私に話してくれました
「残念だけど、そうですね!康子さんがそう言うならそうしましょう!」
と私も答えました
結婚式当日
準備も整い、写真撮影
二人ともとっても幸せそう♪
ドレス姿の康子さん、とってもとっても素敵です(*^_^*)
友之さんもパリッとかっこよく決まっています☆
挙式のリハーサルも無事に終わり、いよいよ本番
・・・何やらコソコソ動き回るスタッフ一同・・・
リハーサルでは二人で入場したのに、直前で突然
「友之さん、一人で入場してください!!」
と言われ、言われるがまま一人で入場する素直な友之さん
そして「さっきリハーサルの時二人で歩きにくそうだったから!」
と、こちらも言われるがまま素直に一人で入場する康子さん
緊張しながら康子さんが一人でバージンロードを歩いていると、、
徐に席から立ち上がる おじいちゃま
自分の腰に手を当てエスコートの準備
おじいちゃまと腕を組み、ゆっくりゆっくり前へ
ほんの3歩くらいでしたが、一緒にバージンロードを歩き、
友之さんへバトンタッチ
大切な家族だけの小さな結婚式
挙式が終わった後、
康子さん、双子の妹さんと一緒に、
とっても嬉しそうにお話しをしていたおじいちゃま
実は結婚式の前日に
「おばあちゃんからも電話があって、おじいちゃん、
もう大分前から自前のモーニングを出して楽しみにしているよ、と言っていました(^^)」
と話してくれていた二人。
“ モーニング ” は基本、“ 父 ” が着る衣装
やっぱりおじいちゃまは、康子さんの結婚式に“ 父 ” として参加しているんだな、
と思った時に、花嫁の父といえば、バージンロードのエスコートだよなぁ・・・
でも体調が崩れてしまったらいけないし・・・
と一晩迷い、当日
司会者さん、他のスタッフにも事情を説明し相談
スタッフミーティングの結果
「おじいちゃまの様子を見て、大丈夫そうなら本人に歩きたいか聞いてみよう!
康子さんは遠慮してきっともう歩きたいとは言わないから、
もしおじいちゃまから歩きたい!言われたら強行突破しよう!!」
と、なったのでした
「康子さん!!勝手なことしてごめんなさい!!!!!」
と 終わった瞬間ブライズルームで待機する二人の所へ謝りに行くと
「もう!!松岡さん!!!」
「でももう十分です!これで後悔はないです!!」
そう言って泣きながら笑ってくれた康子さん
「まだまだこれから披露宴ですよー!楽しみましょう☆」
と、せっかくお化粧直しをしたのに再度整え
二人は披露宴会場へ向かいました
急遽決まった結婚式。
予算の関係もあり、ここから先はカメラマンさんが入らなかったので写真がありませんが、
みんなでゆっくりお食事を楽しみながら、たくさんおしゃべりをしました
「自分のために式を急遽早めてくれてうれしい!出席出来て本当にうれしい!」
とおじいちゃま
得意の尺八演奏を披露して下さった友之さんのお父様
家族だけの14名の披露宴
少人数だからこそ出来る、
一人一人へ向けたきめ細かいおもてなしを・・・
その中の一つは、このパンナコッタ
これは去年までおじいちゃまが大切に育てていた丹波の黒豆を使った
“ 黒豆のパンナコッタ ”
黒豆を是非どこかに使えないか・・・
シェフに相談したら、デザートにしよう!!
と、3日間かけて丁寧に丁寧に・・・
おじいちゃまが育てたとっても立派な、大切な黒豆だから・・・と
いつも以上に真剣な眼差しのシェフ
とってもおいしいパンナコッタが出来上がりました☆
食べたおじいちゃまも途中まで気づかずパクパク食べていましたが、
司会者さんから
「実はこれは康子さんのおじいちゃまが育てた黒豆でシェフが作りました☆」
と紹介すると、
おっ!という顔でスクッと立ち上がり、
「これは丹波の黒豆ゆぅてな~」
と、とても誇らしげに紹介してくれました(^^)
その後の一口目を食べたおじいちゃまの目は潤んでいた様に見えました
友之さん、康子さん
お節介の多いプランナーですみません・・・
笑顔で許してくれてありがとうございます!
でも康子さんの 「後悔がない」 という言葉に救われました
自分が最後の瞬間、
8割以上の人が 「 出来なかった事に後悔する 」 と聞いたことがあります
でも普通に過ごしていると、たくさん起こる日々の出来事の
何が後にそんなに後悔する程大切な事なのか・・・
失ってから、
間に合わなくなってからでないと
気づかない事がほとんどだと私は思います
例え したい!伝えたい!と思っても
人の目を気にしたり、
今はそのタイミングじゃないと思ったり、
余計な心配までしてしまったり、
素直になれなかったり・・・
だからこそ もし
今だ!!と思ったタイミングがあるのなら
きっとその時が唯一ベストなタイミングだと思います☆
この時に 「すぐに結婚式をしよう!!」
と康子さんの背中を押してくれた友之さん
本当に素敵です☆
相手の家族の事も本当に大切に想い合える二人
これからも、穏やかで優しい素敵な家庭を築いていってください(*^◇^*)♡
その後、おじいちゃまは結婚式に参加し、康子さんの花嫁姿を見て元気になり
双子の妹さんが赤ちゃんを出産☆
ひ孫を見て更に元気になったと聞きました(^^)
精神的なパワーは医療をも超えるのかもしれませんね!!
「何だかあんなに急いでもらったのにすみません・・・(笑)(^▽^;)」
と笑いながら言う康子さん
二人の幸せな姿を見てもらって
これからもっともっと元気になってもらいましょう☆
そしてお友達もたくさん!!!
のお二人は、改めて年をまたいで今年4月
アイアンナッツでお友達だけの結婚式を行いました☆
激しく長くなるのでひとまず今回はここまでに・・・(笑)
2015-07-10 18:26
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